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7/14 の運営委員会の皆さんの発言を聴いていて, こういうことをやってみるのはどうだろうと思って, 紙芝居を作ってみました. 自分の認知的/言語的な機能/能力の欠如のせいで, 幻聴/妄想の類もあるかもしれませんが, お許しください. 7/12 の会員の方の意見を踏まえつつ, アジャイルプロセス協議会がこれからどうするか, という話題です. が, 多分「アジャイル」という概念そのものをこれからどうするか, という話にもなるはずです.

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アジャイルプロセス協議会のもともとの目的は「アジャイル」なるものの普及・学習・実践だったと思います. でも, 20 年たった今, 既にやる気のあるところでは普通に使われているし, 学習の材料や機会はいくらでもあるし, 我々よりも深く, 広く, 先を実践している人たちもたくさんいるだろう (それが正しいアジャイルか? という問題があるとしても. さらに, 正しいアジャイルというものがあり得るのか? という問題があるとしても). これは協議会だけの問題に限らず, 「アジャイル」そのものについても同じです. もうわざわざいちいち「アジャイル」とか言わなくてもよくね? と.

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ここで少し視野を広げて, 「アジャイル」に関わる (だろう) 二つのアクタを登場させてみましょう. ここで「アクタ」という単語を出したのは自分なりの思惑はありますが, 皆さんはユースケースやユーザ・ストーリ・マッピングのアクタと思っていていただいて構いません. 「ひと」というアクタもいてよさそうですが, 今回は特には登場させません (「アジャイル」の中に既に含まれていると思えってもよい). 「組織」は開発組織だったり, 顧客組織だったり, プロジェクトだったり, 社会だったりするでしょう. 「ソフトウェア」はみんなが知ってるやつです.

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「アジャイル」と「組織」, 「ソフトウェア」の間にどういう関係があるか, 考えてみました. 「組織」は「アジャイル」を必要として産み出した. 「ソフトウェア」は「アジャイル」を必要として産み出した. それぞれ因果関係の「因」と「果」に当たります (例えばソフトウェアの大衆化, オブジェクト指向の普及などを因として).

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ここで「アジャイル」には直接関係はしませんが, 「組織」と「ソフトウェア」についても同じような関係が図のように成り立つものと考えます.

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「アジャイル」は何らかの必要があって「組織」が産み出したものでしたが, 今や因果を逆転させて, 「アジャイル」が「組織」を再創造, 再定義すべきときではありませんか? 実際にそういう流れはあって, アジャイルの視点から組織や経営を見直す (ことが可能な) 考え方が出てきています (Agile Business Collective で狙いたかったところでですが, ここでは単なる「エンタプライズ・アジャイル」とか「リーン・エンタプライズ」みたいなものは置いておきます).